インターネット上の言論

 コロナウィルス感染拡大の影響で、実社会では多人数の集会や講演会は開催ができなくなっています。そのため、自分の意見を表明するのに、パソコンやスマホを使ったインターネット上の言論が、ますます重要になってきています。

 少し前までは、自らがブログを開設して、意見や感想を述べることが基本でした。今でも、澤藤統一郎弁護士や「そりゃおかしいぜ」という表題で毎日更新している北海道の獣医師さんのブログは読みごたえがあります。

 しかし、最近ではツイッターFacebookといったSNS上でのやりとりが中心になってきており、ハッシュタグ(#)を用いてのツイッターデモもしばしば企画されるようになりました。もっとも、ネット上の言論ではいまだネトウヨ的な誹謗中傷・差別偏見が頻繁に見られ、言論全体をみると「悪貨が良貨を駆逐する」傾向にあることも否めません。安倍政権はネット対策として、政権に批判的なツイートに対して、アルバイトを使って集団で悪罵を投げつけたり、安倍を礼賛することをやっているとの噂もありますがどこまでが事実なのでしょうか。いずれにせよ、読むに堪えないツイッターがゴマンとあることが現実ではあります。

 リベラル派のまともなツイッターとしては、山口二郎(法政大教授)、内田樹神戸女学院大学教授)、中野晃一(学習院大学教授)の3氏が挙げられます。弁護士では、渡辺輝人さん、明石順平さんがおすすめ。神原元さんはカゲキなところあり。前新潟県知事の米山隆一(弁護士でもあり、医師でもある)さんは精力的にツイートを続けています。

 読んで面白いのは何と言っても「きっこ」さん。歯切れが良すぎることもあります。「なすこ」(ぼうごなつこ)さんの漫画ツイートは大笑いできます。ほかに匿名ツイートでは、「buu」さん「尾張おっぺけぺー」さん「インドア派キャンパー」さんあたりはチェックする価値があるでしょう。

 ジャーナリストでは、映画「新聞記者」の「望月衣塑子」さん、平和新聞の「布施祐仁」さんあたりか。「こたつぬこ」さん「江川紹子」さんは好き嫌いが分かれるかも。「菅野完」さんはクセが強すぎるよね。武田鉄矢ではなく「武田砂鉄」さんはマトモです。

 小説家では、平野啓一郎さんが一押し。中沢けいさんも真面目だと思います。

 「山崎雅弘」さんや「中野昌宏」さんも信頼できると思われる人たちですが、右翼側から訴訟攻撃を受けています。インターネットでは無名の市民も発信できる機会を持てるのですが、真面目でまともな発信が報われるとは限らないのが現状です。