緊急事態宣言の延長

 今日から緊急事態宣言の「延長戦」。5月末までは宣言継続で従前の制限が続くという。いつまで続く泥濘ぞ!津島の天王川公園のフジも知立無量寿寺のカキツバタも見ごろを迎えたというのに観に行くこともままならない。茶臼山の芝桜も今年は無理か。そんな呑気なことを言ってる場合ではない。中小零細業者は明日のいな今日の資金繰りにも窮する状況だ。それなのに、安倍首相の記者会見は相変わらずのプロンプター棒読みで、肝心の支援金の支払開始目途まで「8日」を「8月」と言い間違えるほどの緊張感のなさである。そして具体的な政策よりも精神論をふりかざし、第2次世界大戦中の「欲しがりません勝つまでは」の再来を強いる始末である。

 その安倍政権が居座り続けても、なお支持率がそれほど下がらないというのはどういうことか。加藤陽子東大教授が日米開戦について「それでも日本人は戦争を選んだ」と喝破したように、コロナ対策で「それでも日本人はゴミマスクを選んだ」になってしまうのか。

 今は、明治維新や第2次世界大戦の敗戦時と並ぶ時代の転換点であろう。明治の自由民権運動や戦後の民主主義の発展を思い起こし、市民の声が生かせる社会へと舵を切っていくことが必要だ。