様がわりのゴールデンウィーク

 今日からゴールデンウィーク。例年ならどこもかしこも行楽客で溢れかえる季節だが、今年はおおかたの施設がお休みで、行くところがない。小池百合子都知事によれば「ステイホーム週間」でひたすら自宅に引きこもることが善良な市民ということのようだ。新幹線は空気輸送と化し、飛行機は大幅な減便。県をまたいでの往来はタブーとされ、よその県のナンバーをつけた車にはいたずらをされるということすら起きている。夏に行われるはずだったインターハイ(全国高校総体)や全中(全国中学生競技大会)もすべて中止。スポーツは軒並み中止で、スポーツ紙は紙面の穴埋めにも苦労しているという。

 こんな状態では、緊急事態宣言の期間延長はさけられないのじゃないだろうか。一方で、営業を自粛している個人商店などは忍耐の限界に近づいていることだろう。旅館や行楽地の商店、繁華街の店などどんどんつぶれてしまうのではないか。ましてや演劇や音楽、イベントなどは総崩れだ。

 安倍政権に今の非常事態を収拾する能力がないことは、アベノマスクの問題や too little too lateの金銭給付をみても明らかだ。しかし、それに代わる名前として「橋下」「小池百合子」「石破」などが挙がっているようでは、日本の未来はますます暗いと言えよう。