野田・荒子9条の会です

 野田・荒子9条の会と言います。名古屋市中川区の地下鉄高畑駅周辺で、毎月1回、「憲法9条を守ろう」という趣旨で、ビラまき、宣伝行動をしています。

 ところが、新型コロナの感染拡大で、緊急事態宣言が出され、不要不急の外出は自粛せよとの指示があり、2020年4月の宣伝行動は中止することとしました。このブログは、その代替として作成するものです。

 2月末の安倍首相の全国一斉休校宣言に始まり、3月中旬には7月開催予定の2020年東京オリンピックの延期が決まり、この間、選抜高校野球が中止となり、大相撲は無観客開催、プロ野球は何度も開幕の時期を延ばされています。そして、学校の休校は2カ月以上に及び、図書館や映画館も休館、人の集まる行事は全て中止か延期、今夏に予定されている夏祭りや花火大会さえ中止の憂き目にあっています。

 オリンピックの延期発表を機に、急激に新型コロナの感染が確認された人が増えてきました。後述するPCR検査を「できるだけしない」方針は、オリンピック開催を最優先していたためと疑惑をもたれるのも当然でしょう。

 社会がまともに機能しないこんな事態は、今生きている国民にとって生まれて初めてと言っていいでしょう。いや、日光の東照宮が閉門する、400年続いた三重の多度大社の上げ馬神事も中止だ、いやいや大阪の四天王寺が閉門するのは1400年の歴史で初めてだ、というように歴史的に見ても未曽有の事態と言ってよいでしょう。

 そんなときの日本のトップが安倍晋三首相です。口では先手先手と言っておきながら、国民には460億円もかけて1世帯あたり2枚の布マスクを配布するとの施策を発表して世界の失笑を買い、所得減少の世帯に限り30万円の給付をするとの方針も世論から袋叩きに合い、急遽1人あたり10万円の支給に変更するというドタバタぶりです。一方では、こんな非常事態にもかかわらず、政府は、国会で、検察庁法や年金受給開始を75歳とする改悪案を通そうとする「火事場泥棒」的なこともやろうとしています。もはや、安倍政権が国民の信を得ていないことは明らかではないでしょうか。

 日本の新型コロナ対策は、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染の対処から始まりました。その後、熱発などの症状が出ても4日間は自宅待機、そして保健所→帰国者・接触者相談センターに連絡してようやくPCR検査を受けるものとのマニュアルが作られ、医療体制が整わないため、いつまでたっても検査が受けられないPCR検査難民が生じており、治療の遅れによる重症化とともに、この疾病が、無症状ないし軽症の人も多いため、自覚なく、感染を増やしてしまうことが懸念されています。

 近隣諸国では韓国や台湾が科学的対応により、感染の早期封じ込めに成功しつつあるというのに、日本の対応は後手後手で終息の見通しはいまだ立たない状況にあります。

 今は新型コロナをいかに早期に終息させるかが第一に重要であり、そのために市民も忍耐すべき時でしょう。しかし、それは政権の後手後手の対応を座視することとイコールではありません。

 PCR検査を飛躍的に拡大して感染の実態を正確に把握すること、国民の生活を保障するために生活補償を継続することは最低限必要です。アメリカの言いなりの軍事予算とかIR予算など凍結すべきでしょう。

 

 今の非常事態がいつまで続くのかわかりませんが、必ず「ポストコロナ」の時代が来ます。国民の利益よりオトモダチ第一の安倍政権とその類似品をコロナとともに一掃できるような力を蓄えていきたいと思います。